皆さん、初めまして。旗の台サカイ歯科クリニックで院長を務めている堺健太郎（さかい・けんたろう）です。
私は東京歯科大学を卒業後、大学院で臨床と研究に携わり、その後、一ツ橋歯科クリニック（千代田区）と有楽町デンタルオフィス（同）に勤務し、計13年間、歯科医師として経験を積み、2016年5月にここ旗の台で開業しました。
私は山形県長井市の生まれで、祖父母も父も歯科医師でした。歯科医師として働く父の姿は子どもながらに誇らしかったことを覚えています。
子どものころから、粘土細工や、絵を描いたりするのが好きで、図画工作の時間がとても楽しみでした。父が働く姿や、父の歯科医院にいた歯科技工士さんが歯の詰め物や被せ物（補綴物・ほてつぶつ）を作る様子を興味津々に見ていて、「僕も作りたいなあ」と思ったことが、歯科医師を志したきっかけだったのかもしれません。
具体的に歯科医師をめざす中でも自然と補綴に関心がわき、大学院では補綴科を専攻しました。また、当時からインプラント治療にも興味があったため、補綴科ではインプラントも勉強しました。ですから、現在も補綴とインプラントは私の得意分野でもあります。
日々、多くの患者さんと接する中で忘れられないことがあります。私が大学や歯科医院を後にする時、複数の患者さんからお手紙をいただきました。お礼の言葉が丁寧に書き連ねられていて、うれしさがこみ上げました。できる限り誠実に患者さんと向き合っていこうと診療を続けていけば、患者さんにも伝わるのだと思いました。
思いやりの気持ちをもって、十分な診査と的確な診断をし、問題の追究から患者さんの歯の将来までを考えたトータルな治療をしていく。このことを胸に、今後も日々、努力していきます。皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。

2012年　日本歯科評論『臨床の多様性に対応するための鍵――思考のプロセス』
2016年　DENTAL　DIAMOND　増刊号「診査・診断ナビゲーション-日常臨床でのヒント集」

スキューバダイビング、写真撮影